2007年06月19日

弘法も筆の誤りは本当?!の話

平安宮の古指図、手前が応天門

「猿も木から落ちる」や「河童の川流れ」などと同じようにどんな名人や達人でも間違いや失敗はあるという意味でよく使われる言葉に、「弘法も筆の誤り」ということわざがあります。
心遍路ブログをごらんの皆さんは弘法=弘法大師=空海=お大師様とお分かりでしょうが、この「弘法も筆の誤り」ということわざは実話だったことをご存知でしょうか。本当に文字を間違えたのです!
弘法大師は当時、嵯峨天皇・橘逸勢と共に「三筆」と呼ばれるほどの書の名人でした。
なんとこのエピソードが「今昔物語」におさめられているのです。
京の都の大内裏に応天門という門があります。弘法大師は天皇の命令を受けて、この門に掲げる額に「応天門」という文字を書くことになりました。ところが書き終えて額を門に掲げてみると、「応」の字の"心"の部分の点が1つ足りなかったそうです。人々はどよめきました。
ここまでが「弘法も筆の誤り」のエピソードです。

この話には続きがあるのです。
弘法大師はその時どうしたかというと、顔色一つ変えずに、筆を再び手にとり、その筆をすでに設置してある額に投げ付けました。
現在かかっている応天門の額の高さは推定16mですので(5階相当)!すごいコントロールだったわけです。
人々はその行動に、空海の頭がおかしくなったのかと更にどよめきました。
そして額を見てみると、"心"の点が足りなかった部分に筆が命中しており、見事過ぎる程に応天門の題字が完成したというのです。

現在の額

心遍路の「心」にもこの1点が大切だということを教えてもらったような気がします。
posted by 心遍路 at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | お大師さま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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